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給食残食と異物混入をどう考える?

 9月に入り、ある県の給食の残食量の話題から、今は、異物混入件数の多さが話題となっている。ここ数日は、他県での異物混入件数もとりあげられ、さらに広がるのではないかなと思われる。誠実に問題もなく納入できている業者にとっては、いつ自分たちの所へ矛先が向くのか恐々ととしていることだろう。
 なぜ、こんな状況になってきたのか?そもそも給食は、自校給食がベースだった。各学校に給食室があり、給食時間前になると、おいしいにおいが、授業中の教室に漂ってきたものだった。それが、経費節減ということで、一度に大量に作れるセンター給食になり、数校の給食を給食センターで作り配送する形にかわってきた。配送時間を考えて作られた給食は、温度やできたて感は、二の次となった。さらに、その給食センターも経費節減のため業者委託になり、安心・安全より利益が優先されるようになり、さらには、センター給食もやめて、民間委託となった給食が今回の話題となっている給食である。
 今、子どもたちの「食育」の重要性が叫ばれ、学校にも食育への対応が求められている。また、個別のいくつもあるアレルギーに対応するための給食作りも調理人数を増やすことなくもとめられている。経費節減と民営化の結果が、このような事態を招いたのではないか?そういった視点での残食と異物混入問題のとりあげかたをしてほしいものだ。

by ska37o | 2017-09-27 22:31 | 現場